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住吉大社といえば初辰さん(はったつさん) =商売発達= |
住吉大社を代表するお祭りといえば御田植神事と夏祭りそして毎月の初辰の日の初辰まいりです。 初辰まいりの日には商売発達のために遠方から訪れる人も多く、早朝から大勢の参拝客でたいへんにぎわいます。種貸社、楠珺社、浅沢社、大歳社の四社をそれぞれにお参りするのが慣わしとなっています。 |
初辰まいりとは
初辰とは、毎月最初の辰の日のことです。 この日に参拝すれば、より一層力を与えて守り助けてくれると信仰されてきました。 そして4年を一区切りとして、48回参拝すれば、満願成就となります。 これは、四十八辰、つまり始終発達するという意味からきたものです。 |
初辰まいり順路
① | 種貸社(たねかししゃ) 資金調達・子宝安産 昔は、稲種を授かって豊作を祈るという信仰がありました。その後、神から授かった「お種銭」を資本に加えて商売すれば増殖繁栄すると、大阪商人に親しまれ、多くの参拝客が訪れるようになっています。 |
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② | 楠珺社(なんくんしゃ) 商売発達・家内安全 お稲荷さんです。境内の奥には、樹齢千年を超える楠(くすのき) の大樹があり、江戸時代、人々は楠の神秘的な霊力に祈りを捧げていました。その後、根元に設けられていた社にお稲荷さんを祭るようになったといわれています。 |
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③ | 浅沢社(あさざわしゃ) 芸能美容・女性守護 弁天さんともいわれ、女神として、また芸能・美容の神として親しまれています。住吉に参拝する女性は、必ず訪れる慣わしがあり、カキツバタの名所でもあります。 |
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④ | 大歳社(おおとししゃ) 集金満足・心願成就 稲の収穫の守護神です。大阪商人の間では、特に集金の守護神として信仰されてきました。また家の安全、幸福の守護神でもあります。 また、境内のおいとぼし社には「おもかる石」と呼ばれる不可思議な石があります。 |
楠珺社の招福猫
楠珺社で親しまれているのは、羽織りを着た愛嬌のある土人形の招き猫です。 偶数月には右手を、奇数月は左手を挙げたものを毎月集め48体そろうと、満願成就の証として納めていただきます。そして新たに大きな招福猫と交換してもらい、今後のご繁栄を祈願します。 |
初辰招き猫縁起 | ||
楠珺社が現在のようにお参りの人々で賑わうようになったのは、住吉新地の商売人や芸者さん達のお参りが盛んとなり、それにつられて他の人達もお参りするようになったからだと云われております。 参拝者が増えるにしたがい、商売発達に懸けて毎月最初の辰の日を(初辰さん)として月参りの日としました。此の月参りの人達を目当てに露天商が店を出すようになりましたが、その中に住吉の土人形を商う店も在りました。新地のある店のご主人が、毎月お参りの後この店で招き猫の土人形を買い求め、神棚でおまつりをしていたところ、商売が繁盛してたちまち店は大きくなりました。この話が他の商売の人達にも広がって、初辰まいりの時に招き猫を受けることが流行ったのです。 しかし、戦後は住吉の土人形の伝統も廃れてしまい、神社が社頭で授与するようになりましたが、その際に現在のような裃・袴姿に変わりました。この招き猫は、住吉の土人形の頃の姿を再現したものです 楠珺社 |
楠珺社横の休憩所
楠珺社横の休憩所前では1月と5月の大祭時に、お神酒が振舞われます。 休憩所内では、和菓子とお茶が頂け、「うどんや風一夜薬」のお店ではかぜ薬、しょうが湯、しょうが飴などが売られています。 |
おいとぼし社の「おもかる石」
大歳社の境内のおいとぼし社に「おもかる石」と呼ばれる不可思議な石が三基あります。人々は願掛けをしたのち、石を持ち上げ、軽く感じれば「可」、重く感じれば「否」であると伝えられています。もともとは境内の外であつい信仰を集めていました。 |
住吉大社境内には市が立ちます
初辰まいりにあわせて境内には市が立ちます。 骨董品や衣料、瀬戸物、塩乾物、日用雑貨からお面、いか焼き、たこやき、りんごあめに梅干までいろいろなお店があります。 |
5月の初辰大祭
5月の初辰の日は年に一度の初辰大祭がおこなわれます。 この日は、4年間毎年祈祷された方にのみ、満願札という証明書が授与されます。 その他、福の餅撒きが3回行われますし、神酒もいただくことができる盛大なお祭りです。 |
一粒万倍日
「一粒万倍」とは、一粒の籾(もみ)が万倍にも実る稲穂になるという意味である。一粒万倍日は何事を始めるにも良い日とされ、特に仕事始め、開店、種まき、お金を出すことに吉であるとされる。 ただし、借金をしたり人から物を借りたりすることは、苦労の種が万倍になるので凶とされる。 一粒万倍日は数が多いことから、他の暦注と重なる場合がある。その場合、吉日と重なったら一粒万倍日の効果が倍増し、凶日と重なったら半減するという。 |
令和6年初辰まいりの日
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